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コンサルへの転職 | 市場動向と成功のポイント

コンサルへの転職 | 市場動向と成功のポイント

目次

コンサルティングファームへの転職を考えているけれど、「未経験でも大丈夫なのかな」と不安を感じていませんか。実は、ベンドの調査によれば、コンサル転職経験者の85.7%が「未経験からの転職」だったと回答しています。つまり、未経験からコンサルへの転職は、決して珍しいことではないのです。

ただし、Coetech調査では、未経験者がコンサル転職で内定を獲得できる確率は1〜2%(50〜100人に1人)とされており、決して簡単ではありません。

コンサル業界の市場規模は2023年度に2兆23億円に達し、年平均成長率10%以上で拡大を続けています。本記事では、コンサル転職の市場動向と、成功のポイントについて解説します。

コンサル転職の今 | 市場動向と年収水準

まずは、コンサル転職市場の「今」を理解しましょう。

コンサルタントの年収は高水準

コンサルタントの年収は、他の職種と比較して高い水準にあります。

コンサルタントの平均年収データ

  • 日経転職版: 1,196.5万円(平均年齢42.3歳、コンサルティングファーム・シンクタンク業界)
  • OpenWork: 804万円(年齢別詳細あり)
  • タレントスクエア: 781万円(平均年齢40.5歳)

出典:日経キャリアOpenWorkタレントスクエア

OpenWorkの年齢別年収

  • 25歳: 約536万円
  • 30歳: 約719万円
  • 35歳: 約884万円
  • 40歳: 約1,015万円
  • 45歳: 約1,110万円
  • 50歳: 約1,179万円

出典:OpenWork

年齢とともに着実に年収が上昇し、40代で1,000万円を超える水準になります。

コンサル業界は急成長中

コンサルティング業界の市場規模は、急速に拡大しています。

市場規模の推移

  • 2022年度: 1兆8,281億円(前年比+16%)
  • 2023年度: 2兆23億円(前年比+9.5%)
  • 2017〜2023年: 年平均成長率+13.0%

出典:PR TIMESコンサルのあんなこと、こんなこと

さらに、IDC Japanの予測では、国内ビジネスコンサルティング市場は2023〜2028年に年平均成長率10.1〜10.2%で成長を続けるとされています。

出典:IDCビジネスエリートマガジン

これは、企業のDX推進や経営改革のニーズが高まっていることを示しています。

未経験からの転職は8割以上

「未経験だと難しいのでは?」と心配している人もいるかもしれません。でも、実はコンサル転職者の多くが未経験からのスタートです。

未経験からの転職割合

  • ベンド調査: 85.7%が未経験からの転職
  • MyVision記事: 中途採用で内定を獲得している人材の大半が未経験者で、比率では8割を超える

出典:みらいワークスマイビジョン

つまり、コンサルティングファームは、未経験者を積極的に採用しているということです。

ただし、内定獲得率は1〜2%

未経験者を多く採用している一方、内定獲得の難易度は高いです。

Coeteco調査によれば、未経験者がコンサル転職で内定を獲得できる確率は1〜2%(50〜100人に1人)とされています。

出典:コエテコ

これは何を意味するのでしょうか。門戸は広く開かれているが、選考基準は厳しいということです。しっかりとした準備が必要になります。

20代未経験は中程度の難易度

コンサルフリーの分析では、20代未経験からの転職難易度は「中程度」とされています。また、コロニー株式会社の記事では、第二新卒〜30代前半が多いとされています。

出典:コンサルフリーコロニー株式会社

若いうちにチャレンジすることで、可能性が高まると言えます。

コンサル転職で求められるスキルと経験 | 何が必要?

コンサル転職では、どんなスキルや経験が求められるのでしょうか。

論理的思考力が最重要

コンサルフリーの記事では、コンサルタントに必要なスキル・能力トップ10が紹介されており、その中でも以下のスキルが重視されています。

コンサルに必要なスキル

  • 論理的思考力(ロジカルシンキング)
  • 問題解決能力
  • コミュニケーション能力
  • 調査・分析能力
  • プロジェクト管理能力
  • プレゼンテーション能力

出典:コンサルフリー

特に論理的思考力は、コンサルタントの基礎となるスキルです。複雑な経営課題を構造化し、論理的に解決策を導く能力が求められます。

実務経験で評価される要素

アージスジャパンの記事では、外資系コンサル転職で重視される経験・スキルとして、以下が挙げられています。

評価される実務経験

  • 戦略立案・事業計画策定の経験
  • データ分析・統計処理スキル
  • プロジェクトマネジメントの実績
  • クライアント折衝・提案経験

出典:アージスジャパン

事業会社で企画職や営業職として働いていた経験も、十分に評価されます。「課題を発見し、解決策を提案し、実行した」という経験があれば、それがコンサルタントとしての適性を示します。

業界知識は必須ではない

未経験者の8割以上が転職に成功しているということは、コンサル業界の知識は必須ではないということです。

むしろ、前職での業界知識や専門性が、コンサルティングの現場で活かされることも多くあります。例えば、製造業出身者が製造業向けコンサルティングで活躍する、IT業界出身者がDXコンサルティングで活躍する、といったケースです。

ケース面接への対策が必須

コンサル転職の選考では、「ケース面接」と呼ばれる特殊な面接があります。

ケース面接では、「コンビニの売上を2倍にするには?」といった課題が与えられ、その場で論理的に解決策を考え、説明する能力が試されます。

内定獲得率が1〜2%と低いのは、このケース面接での対策が不十分なケースが多いためです。

英語力が求められる場合も

外資系コンサルティングファームでは、英語力が求められることがあります。

ただし、日系ファームや、外資系でも日本企業向けのプロジェクトが中心の場合、英語力は必須ではありません。自分の志望するファームやポジションにより、必要性が異なります。

コンサルのタイプ別特徴 | 戦略・総合・ITの違い

コンサルティングファームには、いくつかのタイプがあります。

戦略コンサルティングファーム

戦略コンサルは、経営戦略の立案に特化しています。

特徴

  • 年収水準: 最も高く、若手でも600〜800万円程度
  • 業務内容: 経営戦略、M&A戦略、新規事業戦略など
  • クライアント: 大企業の経営層
  • 働き方: プロジェクトベース、激務と言われることが多い

代表的なファーム

  • マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • ボストン コンサルティング グループ(BCG)
  • ベイン・アンド・カンパニー

向いている人

  • 経営戦略に関心がある
  • 高い年収を目指している
  • 激務でも成長を優先したい

注意点

  • 選考難易度が最も高い
  • 長時間労働になる可能性
  • up or outの文化がある場合も

総合コンサルティングファーム

総合コンサルは、幅広い領域をカバーしています。

特徴

  • 年収水準: 比較的高く、500〜900万円程度
  • 業務内容: 戦略から業務改善、システム導入まで幅広い
  • クライアント: 大企業から中堅企業まで
  • 働き方: プロジェクトにより変動

代表的なファーム

  • デロイト トーマツ コンサルティング
  • PwCコンサルティング
  • KPMGコンサルティング
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング

向いている人

  • 幅広いコンサルティング領域を経験したい
  • ワークライフバランスも重視したい
  • 大規模組織で働きたい

注意点

  • プロジェクトにより業務内容が大きく異なる
  • 専門性を深めにくい場合もある

ITコンサルティングファーム

ITコンサルは、ITを活用した業務改善やシステム導入を支援します。

特徴

  • 年収水準: 450〜800万円程度
  • 業務内容: DX推進、システム導入、業務プロセス改善
  • クライアント: IT投資を進める企業
  • 働き方: システム開発の経験があると有利

代表的なファーム

  • アクセンチュア
  • フューチャーアーキテクト
  • 日本総合研究所

向いている人

  • IT・デジタルに関心がある
  • エンジニアからのキャリアチェンジを考えている
  • 実装まで関わりたい

注意点

  • 技術トレンドの変化が早い
  • システム開発寄りの業務になる場合も

コンサル転職を成功させる方法 | 準備と戦略

内定獲得率1〜2%という厳しい状況で、どうすれば成功できるのでしょうか。

ケース面接対策を徹底する

コンサル転職の選考で最も重要なのが、ケース面接対策です。

ケース面接対策の進め方

  • 書籍やオンライン教材で基礎を学ぶ
  • 実際のケース問題を繰り返し解く
  • 模擬面接で練習する
  • 論理的思考のフレームワークを習得する

ケース面接は、練習すれば確実に上達します。逆に、対策なしで臨むと、ほぼ確実に不合格になります。

職務経歴を論理的に整理する

前述の「転職面接の対策」記事で解説した通り、STAR法を用いて職務経歴を整理することが重要です。

コンサルの選考では、「どんな課題があり、どう分析し、どう解決したか」を論理的に説明できることが求められます。

コンサル特化型エージェントを活用する

コンサル転職は特殊な選考プロセスがあるため、コンサル特化型の転職エージェントの活用が有効です。

コンサル特化型エージェントのメリット

  • ケース面接対策のサポート
  • ファーム別の選考情報
  • 非公開求人へのアクセス
  • 面接官の傾向や評価ポイントの情報

複数ファームに並行応募する

内定獲得率1〜2%を考えると、1社だけでなく、複数のファームに並行して応募することが重要です。

ただし、複数の選考を進める中で、以下のような情報が見えにくいことが課題です。

  • 各ファームでの自分の評価
  • 他の候補者との比較における自分の強み
  • ファームの採用における本気度
  • 自分のキャリア志向との適合性

CuePointでは、転職活動の迷いや選考状況といった「リアルな情報」を企業と共有することで、より納得感のあるスカウトを受けられるサービスです。コンサル転職のような難易度の高い転職活動では、選考状況を可視化し、戦略的に進めることが成功の鍵となります。

まとめ

コンサル転職は、未経験者にも門戸が開かれています。

この記事のポイントをまとめます。

  • 平均年収は800〜1,200万円と高水準、40代で1,000万円超も
  • 市場規模は2兆円超で、年平均成長率10%以上で拡大中
  • 転職者の85.7%が未経験だが、内定獲得率は1〜2%と狭き門
  • 論理的思考力が最重要、ケース面接対策が必須

コンサル転職を成功させるには、ケース面接対策の徹底、職務経歴の論理的な整理、コンサル特化型エージェントの活用が重要です。内定獲得率1〜2%という数字に怯まず、しっかりとした準備で臨みましょう。

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。メルセネール株式会社では事業責任者を務める。

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