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未経験の面接で本当に聞かれていることは何か?

未経験の面接で本当に聞かれていることは何か?

目次

「未経験なのに、なぜこの職種を志望するのですか?」

この質問を前にして、どう答えればいいか悩んだ経験はないでしょうか。多くの方が「経験がないことをどう補えばいいのか」と考えがちです。しかし、ここで立ち止まって考えてみてください。面接官は本当に「経験の有無」を確認したいのでしょうか。

転職経験者の**54.3%が未経験領域への転職を経験しており、そのうち61.3%**は業種も職種も未経験からの挑戦だったというデータがあります。つまり、未経験転職は決して珍しいことではありません。

出典:PR TIMES

では、企業はなぜ未経験者を採用するのか。そして面接で何を見ているのか。その視点を変えることで、面接への臨み方も変わってきます。

未経験者への質問は「経験の有無」を問うていない?

未経験者が面接で受ける質問には、ある共通点があります。それは「経験があるかどうか」を確認しているように見えて、実はそうではないということです。

「なぜ未経験のこの職種を志望するのですか?」という質問を例に考えてみましょう。この質問に対して、多くの方が「興味があるから」「やりがいを感じたから」と答えます。もちろん間違いではありません。しかし、面接官が本当に知りたいのは、その先にあるものです。

なぜ興味を持ったのか。その興味は一時的なものではないか。この職種の大変さを理解しているか。入社後にギャップを感じて辞めないか。質問の裏には、こうした懸念が隠れています。

つまり、未経験者への質問は「経験の有無」ではなく、「覚悟と理解の深さ」を確認しているのです。この視点を持つだけで、回答の方向性は大きく変わります。

なぜ「未経験でも大丈夫ですか」という逆質問は避けるべきか

面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたとき、「未経験でも大丈夫でしょうか」と聞いてしまう方がいます。気持ちは分かりますが、この質問は避けた方がいいでしょう。

なぜか。この質問は、自分の不安を相手に解消してもらおうとする姿勢に見えるからです。面接官の立場で考えてみてください。「大丈夫ですよ」と答えたところで、候補者の能力が保証されるわけではありません。むしろ「この人は自信がないのだな」という印象を与えかねません。

企業が未経験者を採用する理由は、その人に可能性を感じているからです。未経験であることは企業も承知の上で面接に呼んでいます。であれば、問うべきは「大丈夫かどうか」ではなく、「入社後にどう貢献できるか」「どんなスキルを身につける必要があるか」といった前向きな内容です。

未経験転職経験者の**61.4%**が「良かった」と回答しているように、未経験からの挑戦は十分に成功し得るものです。自分で自分の可能性を狭める必要はありません。

出典:PR TIMES

面接官が未経験者に本当に確認したいこと

では、面接官は未経験者に対して何を確認しようとしているのでしょうか。大きく分けると、以下の3つに集約されます。

学ぶ姿勢と吸収力があるか

未経験である以上、入社後に多くのことを学ぶ必要があります。面接官が見ているのは、新しいことを積極的に吸収できる姿勢があるかどうかです。過去に新しい環境や業務に適応した経験があれば、具体的に伝えることで説得力が増します。

なぜこの職種なのか、動機に一貫性があるか

未経験転職の主な理由として「給与を上げる」が25.8%、「現職への不満」が22.5%、「やりがい」が**21.4%**というデータがあります。動機は人それぞれですが、面接官が気にするのは、その動機に一貫性があるかどうかです。

出典:PR TIMES

「なんとなく興味がある」ではなく、これまでのキャリアや経験とどうつながっているのか。その職種を選ぶ必然性が説明できると、説得力が格段に上がります。

入社後のギャップに耐えられるか

未経験領域への転職で最も懸念されるのは、入社後のミスマッチです。「思っていたのと違った」と早期に離職されることは、企業にとっても大きな損失です。そのため、面接官はその職種の大変な部分も理解しているかを確認しようとします。

良い面だけでなく、厳しい面も理解していることを示せると、「この人は覚悟を持って応募している」という印象につながります。

未経験だからこそ伝わる回答の作り方

未経験であることをハンデと捉える必要はありません。むしろ、未経験だからこそ伝えられることがあります。

これまでの経験を「転用可能なスキル」として整理する

未経験の職種であっても、これまでの経験で培ったスキルが活きる場面は必ずあります。たとえば、営業職から企画職への転職であれば、顧客理解や課題発見力、プレゼンテーション能力などは十分に転用できます。

「営業→未経験職種」への転職者の平均年収は、2019年の363万円から2023年には401万円へと上昇しています。経験を適切にアピールできれば、年収を維持・向上させながらのキャリアチェンジも可能です。

出典:doda

「分からないこと」を正直に認める

未経験である以上、分からないことがあるのは当然です。それを取り繕うよりも、正直に認めたうえで「だからこそ学びたい」「入社後にキャッチアップする」という姿勢を示す方が、誠実な印象を与えます。

面接官は完璧な回答を求めているわけではありません。むしろ、分からないことを分からないと言える素直さや、それを補おうとする意欲を見ています。

具体的な行動で本気度を示す

志望動機を言葉で伝えるだけでなく、具体的な行動で示すことも効果的です。関連する資格の勉強を始めている、業界の情報を積極的に収集している、副業や個人プロジェクトで実務に近い経験を積んでいるなど、行動が伴っていると説得力が増します。

まとめ

未経験の面接で押さえておきたいポイントを整理します。

  • 面接官は「経験の有無」ではなく、覚悟と理解の深さを確認している
  • 「未経験でも大丈夫ですか」という逆質問は、自信のなさの表れに見える
  • 面接官が見ているのは、学ぶ姿勢、動機の一貫性、ギャップへの耐性
  • これまでの経験を転用可能なスキルとして整理し、具体的に伝える

未経験だからといって、面接で不利になるとは限りません。大切なのは、なぜその職種を選ぶのか、入社後にどう貢献するのかを、自分の言葉で伝えることです。視点を変えれば、未経験という立場は新しいキャリアへの入口になります。

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。メルセネール株式会社では事業責任者を務める。

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