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設計職の求人で好条件を掴むための転職戦略と今すぐ始める準備

設計職の求人で好条件を掴むための転職戦略と今すぐ始める準備

目次

設計職の求人市場は、今まさに活況を呈しています。建築設計技術者の有効求人倍率は全国で2.85倍(令和6年度)と、1人の求職者に対して約3件の求人がある状況です。機械設計職の求人数も**104%**に増加しており(2024年11月〜2025年1月、前期比)、設計エンジニアへの採用ニーズは高まり続けています。

しかし、求人が多いからといって、好条件の転職が自動的に実現するわけではありません。市場が活況な今だからこそ、戦略的なアプローチで好条件の求人を掴むことが重要です。

この記事では、設計職が転職で年収とキャリアを伸ばすための具体的な戦略と、今すぐ始めるべきアクションをお伝えします。

出典:職業情報提供サイトdoda

設計職の求人市場と今転職を検討すべき理由

設計職の求人市場が好調な背景には、複数の要因があります。

製造業・建設業の人材不足が深刻化している

少子高齢化に伴い、設計エンジニアの人材不足は年々深刻化しています。特にベテラン層の退職が進む中、即戦力となる中堅層への需要が高まっています。企業側は経験者の採用に積極的であり、好条件を提示してでも人材を確保したいという状況が続いています。

DX・デジタル化による業務変革

建築設計分野ではBIM(Building Information Modeling)の導入が進み、3次元図面情報の一括管理やワークフローの効率化が進んでいます。こうしたデジタル技術に対応できる設計者への需要は特に高く、従来のCADスキルに加えてBIM対応力を持つ人材は市場価値が上がっています。

出典:職業情報提供サイト

年収水準も上昇傾向にある

建築設計技術者の求人賃金は月額33万円(全国平均、令和6年度)となっています。設計職の年収は分野によって差がありますが、専門性を高めることで年収アップを実現できる余地は十分にあります。

設計分野

平均年収

建築設計・デザイン・積算・測量

434.2万円

機械設計・金型設計・光学設計

482.8万円

回路設計

517.0万円

設計(プラント)

562万円

出典:doda 職種図鑑doda 職種図鑑doda 職種図鑑doda 平均年収ランキング

求人倍率が高く、企業の採用意欲が旺盛な今こそ、転職を検討する絶好のタイミングです。

設計職の求人で評価される経験とスキルの見せ方

設計職の転職では、「何を設計してきたか」だけでなく、「どのような成果を出してきたか」を具体的に示すことが重要です。求人で評価される経験とスキルの見せ方を整理します。

担当プロジェクトの規模と役割を明確にする

「機械設計を○年担当」という経歴だけでは、市場での評価は限定的です。どのような製品・プロジェクトを担当し、どのような役割を果たしたのかを具体的に示すことで、訴求力が高まります。プロジェクトの規模、担当フェーズ(基本設計・詳細設計・量産設計など)、チームでの立場を整理しておいてください。

使用ツール・技術を具体的に示す

設計職では、使用するCADソフトや設計ツールの経験が重視されます。建築設計分野では、BIM導入の流れを受けてRevitやARCHICADなどの経験が評価される傾向にあります。「CAD使用経験あり」ではなく、「AutoCAD○年、SolidWorks○年、Revit○年」など、具体的なツール名と経験年数を示すことが効果的です。

出典:横松建築設計事務所

資格で専門性を証明する

設計職では、資格が専門性の証明として有効に機能します。建築設計分野での保有資格を見ると、二級建築士24.4%一級建築士11.9%測量士補8.1%、**インテリアコーディネーター7.4%**となっています。資格を持っている場合は積極的にアピールし、未取得の場合は取得に向けた学習状況を伝えることで、成長意欲を示すことができます。

出典:doda 職種図鑑

課題解決の実績を数値で示す

設計業務での課題解決実績があれば、具体的な数値とともに示すことが効果的です。「コスト削減○%を実現」「納期を○日短縮」「不良率を○%改善」など、成果を定量的に語れると、次の職場でも成果を出せる人材として評価されます。

設計職が好条件の求人を見つけるための具体的な方法

設計職の求人は多数存在しますが、好条件の求人にたどり着くには戦略的なアプローチが必要です。以下の方法を実践してください。

専門領域を絞って求人を探す

設計職といっても、機械・建築・電気・ソフトウェアなど分野は多岐にわたります。自分の専門領域を明確にし、その領域に強い求人媒体やエージェントを活用することで、マッチ度の高い求人に出会いやすくなります。総合型の求人サイトだけでなく、エンジニア特化型のサービスも併用することをお勧めします。

非公開求人にアクセスする

好条件の求人ほど、一般には公開されない傾向があります。競合他社に採用動向を知られたくない、応募殺到を避けたいといった理由から、非公開で採用を進める企業は少なくありません。スカウト型サービスに登録し、企業側からのアプローチを受ける体制を整えておくことで、非公開求人にアクセスできる可能性が高まります。

年収だけでなく総合的に判断する

求人を比較する際、年収だけで判断するのは危険です。残業時間、休日数、リモートワークの可否、福利厚生、担当プロジェクトの内容、キャリアパスなど、総合的に評価することが重要です。特に設計職は繁忙期の負荷が高くなりがちなので、働き方の実態を確認しておくことをお勧めします。

複数の選択肢を並行して検討する

一社だけに絞って進めるより、複数の求人を並行して検討する方が、条件交渉でも有利に働きます。市場価値を客観的に把握するためにも、複数のオファーを比較検討することを心がけてください。

設計職の転職を成功させる準備と動き出すタイミング

設計職の転職を成功させるには、事前準備が欠かせません。今すぐ始めるべきアクションを整理します。

ポートフォリオを整理する

設計職の転職では、これまでの成果物を示すポートフォリオが重要な役割を果たします。守秘義務に配慮しつつ、担当したプロジェクトの概要、設計のポイント、工夫した点などを整理しておきます。図面や3Dモデルをそのまま見せられない場合でも、プロジェクト概要や自分の役割を説明できる資料を準備しておくと、面接での訴求力が高まります。

スキルの棚卸しを行う

使用できるCADソフト、設計手法、専門知識、資格などを一覧化します。特に、BIM対応やデジタルツールの活用経験は、市場価値を高める要素として注目されています。自分のスキルセットを客観的に把握し、強みとなる領域を明確にしておきましょう。

市場価値を確認する

自分の経験やスキルが、現在の転職市場でどのように評価されているかを把握することが重要です。スカウトサービスに登録し、どのような企業・ポジション・年収帯でオファーが届くかを確認することで、客観的な市場価値が見えてきます。想定よりも高い評価を受ける場合もあれば、補強すべきスキルが明確になる場合もあります。

タイミングを逃さない

設計職の求人市場は好調ですが、景気変動や業界動向によって状況は変化します。「プロジェクトが落ち着いたら」「資格を取ってから」と先延ばしにしているうちに、好条件の求人が他の候補者に決まってしまうこともあります。転職を検討しているなら、まずは情報収集から始めることをお勧めします。

まとめ

設計職の求人市場は売り手市場であり、好条件の転職を実現できるチャンスが広がっています。転職で年収とキャリアを伸ばすために、今すぐ始めるべきことを整理します。

  • 担当プロジェクトと成果を具体的に言語化し、ポートフォリオを整理する
  • 専門領域を明確にし、非公開求人を含めた複数の選択肢を確保する
  • 市場価値を客観的に把握し、好条件の求人を逃さない

設計職の転職では、自分の経験やスキルがどの業界・企業で評価されるのか、見えにくいことが少なくありません。同じ設計スキルでも、業界や企業規模によって求められる役割や年収水準は大きく異なります。自分だけでは気づかないキャリアの可能性は、外部からの視点がなければ見えてきません。

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。メルセネール株式会社では事業責任者を務める。

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