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CFO転職を実現する5つの準備ステップ|経験・スキル・業界選びの実践ガイド

CFO転職を実現する5つの準備ステップ|経験・スキル・業界選びの実践ガイド

目次

CFOというキャリアゴールを描きながらも、「具体的に何から始めればいいのか分からない」という声は少なくありません。経理財務の経験を積んできた方、経営企画で数字に向き合ってきた方、あるいは会計士として専門性を磨いてきた方。それぞれのバックグラウンドからCFOを目指すルートは存在します。

ただし、CFOポジションは経営の中枢を担う役割であり、単なるスキルの延長線上にあるわけではありません。この記事では、CFO転職を実現するために今日から取り組める具体的なステップを整理していきます。

CFOを目指す転職で押さえるべき3つの前提条件

CFO転職を成功させるためには、まず市場の現実を正確に把握することが重要です。

1つ目は、求められる経験年数の目安を知ることです。一般的に、CFO候補には10年程度の実務経験が求められる傾向にあります。経理部長や財務部長、経営企画部長といった管理職を経てCFOに就任するケースが多く、3年ごとにステップアップしてきたキャリアが一つの目安となります。

出典:CxOキャリア

2つ目は、市場の需給バランスを理解することです。2025年のハイクラス転職市場では、コーポレート部門においてCFO・CHROなどCxOクラスのニーズが増加傾向にあります。経理・財務領域の求人倍率は1倍を超える売り手市場が続いており、前年比140%超の求人増加が報告されています。CFOを目指すタイミングとしては、決して悪くない環境といえるでしょう。

出典:WARCエージェント

3つ目は、年収レンジの幅広さを認識することです。CFOの報酬は企業フェーズによって大きく異なります。この点を踏まえて、自分がどのフェーズの企業を狙うのかを明確にしておく必要があります。

CFO転職に必要な経験とスキルを棚卸しする

次に取り組むべきは、自身の経験とスキルの棚卸しです。CFOに求められる能力は多岐にわたりますが、まずは以下の観点で整理してみてください。

財務会計の実務経験として、決算業務、連結会計、開示業務などの経験があるかどうか。特にIPOを目指す企業では、上場準備の知見が重視されます。

管理会計・FP&Aの経験として、予算策定、業績管理、経営への数値報告といった業務に携わってきたか。CFOは単に数字を作るだけでなく、経営判断に資する情報を提供する役割を担います。

資金調達・IR経験として、銀行折衝やエクイティファイナンス、投資家対応の経験があるか。特にスタートアップCFOでは、この領域の実績が問われることが多いです。

経営陣・取締役会とのコミュニケーション経験も見落とせないポイントです。CFOは経営の意思決定に深く関与するため、経営層との折衝経験があるかどうかは重要な判断材料となります。

すべてを満たしている必要はありませんが、自分の強みと補うべき領域を明確にすることで、狙うべき企業像が見えてきます。

狙うべき業界・企業フェーズを見極める

CFOの年収や求められる役割は、企業のフェーズによって大きく異なります。自分のキャリアと照らし合わせて、どのフェーズを狙うかを検討しましょう。

企業フェーズ

年収レンジ(目安)

求められる役割の特徴

シード〜アーリー

700〜1,000万円程度

経理財務の立ち上げ、資金調達

ミドル〜グロース

1,000〜2,000万円+SO

IPO準備、管理体制構築

上場後ベンチャー

2,000〜3,000万円

IR、ガバナンス強化

大企業・老舗企業

3,000万円超

グローバル財務、M&A

出典:アクシアム

スタートアップのCFOは、限られたリソースの中で幅広い業務をこなす必要がある一方、経営への関与度は高くなります。大企業のCFOは専門チームを率いる立場となり、より戦略的な意思決定に集中できる環境があります。

また、外資系企業のCFOは成果連動報酬の比率が高く、3,000〜5,000万円超の総報酬も珍しくないとされています。グローバルでの財務経験がある方は、選択肢として検討する価値があるでしょう。

出典:コトラ

CFOポジションを獲得するための転職活動の進め方

具体的な転職活動に移る際は、以下のステップを意識してください。

まずはCFO候補ポジションから検討するという選択肢があります。いきなりCFOを狙うのではなく、CFO直下の財務部長やFP&Aマネージャーとして入社し、内部昇格を目指すルートも現実的です。特に大企業やレイターステージの企業では、このパターンが多く見られます。

経営層とのカルチャーフィットを重視することも欠かせません。CFOはCEOの右腕として機能する必要があり、経営チームとの相性は極めて重要です。面接では、経営陣の考え方や意思決定のスタイルを確認することをおすすめします。

複数のチャネルを活用することで、機会を広げられます。CFOクラスの求人は、公開求人だけでなくエグゼクティブサーチや紹介経由で動くことが多いです。自分の志向や選考状況を可視化しながら、効率的に情報収集を進めることが成功への近道となります。

まとめ

CFO転職を実現するためには、市場環境の理解、自身のスキル棚卸し、狙うべき企業フェーズの選定、そして戦略的な転職活動の進め方が鍵となります。

押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • CFO候補には概ね10年程度の財務・経理関連経験が目安とされる
  • 企業フェーズによって年収は700万円〜3,000万円超まで幅がある
  • CFO直下ポジションからの内部昇格も有力な選択肢
  • 経営陣とのカルチャーフィットが成功の重要な要素

CFOというゴールに向けて、今の自分に足りない経験は何か、どのフェーズの企業が自分に合っているのかを明確にすることが第一歩です。

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。メルセネール株式会社では事業責任者を務める。

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