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財務求人の探し方と選び方|キャリアアップにつながるポジションの見極め方

財務求人の探し方と選び方|キャリアアップにつながるポジションの見極め方

目次

財務職としてキャリアアップを目指す方にとって、どのような求人を選ぶかは重要な判断です。経理から財務へステップアップしたい方、財務マネージャーや将来的なCFOを見据えている方、それぞれの目標に応じて狙うべきポジションは異なります。

財務求人は増加傾向にあり、転職市場は比較的良好な状況が続いています。しかし、求人の幅が広いからこそ、自分のキャリアに合った求人を見極める力が求められます。

この記事では、財務求人の市場動向を踏まえ、キャリアアップにつながるポジションの選び方と具体的な行動ステップをお伝えします。

財務求人の市場動向と求められる人材像

まずは、財務求人の現状を把握しておきましょう。

2025年下半期において、経理・財務・管理会計・内部統制を含む求人は増加傾向にあります。金融業界を含む求人倍率は2.63倍と報告されており、財務・経理の求人機会は比較的高い水準にあるといえます。

業種別では、製造業が最も多く全体の**約21.4%を占め、IT・通信、サービス業など幅広い業種で財務人材が求められています。一方で、未経験OKの求人は全体の約10%**と限られており、一定の実務経験がある人材が優位な市場といえるでしょう。

求められる人材像も変化しています。従来の帳簿処理や決算業務にとどまらず、FP&A(財務企画・分析)経営との連携力ビジネスパートナリング能力が重視される傾向にあります。単なる数字の管理者ではなく、経営判断に貢献できる人材が求められているのです。

財務求人の種類とキャリアパス別の選び方

財務求人は幅広いポジションが存在します。自分のキャリアステージと目指す方向性に応じて、適切な求人を選びましょう。

ジュニア〜中堅クラス(年収400〜600万円程度)

経理から財務へのキャリアチェンジを目指す方や、財務実務の経験を積みたい方が対象となるポジションです。資金繰り管理、銀行折衝のサポート、財務データの作成・分析といった業務が中心になります。まずはこのレベルで財務の基礎を固めることが、その後のキャリアアップにつながります。

中堅〜マネージャークラス(年収600〜800万円)

財務実務の経験を3〜5年以上積んだ方が次に目指すポジションです。チームのマネジメントや資金調達の実務、予算管理、経営層へのレポーティングなど、より責任範囲が広がります。このレベルでは、単なる実務能力だけでなく、組織をまとめる力も問われます。

マネージャー〜部門リーダー/スペシャリスト(年収800〜1,200万円)

財務部門の責任者やFP&Aのスペシャリストとして、経営に近い立場で働くポジションです。M&Aや資金調達の戦略立案、内部統制の構築など、経営判断に直結する業務を担います。求人例では、財務担当マネージャーで580〜1,300万円のレンジが報告されています。

CFO/ファイナンス責任者クラス(年収1,200万円〜1,500万円以上)

経営の中枢を担うポジションです。大企業やグローバル企業、成長フェーズのスタートアップなどで募集があります。このレベルを目指すなら、財務だけでなく経営戦略全般への理解と、ステークホルダーとの折衝経験が求められます。

財務求人で年収アップを実現するためのポイント

財務求人で年収アップを実現するためには、いくつかの観点を押さえておく必要があります。

専門スキル・資格で差別化を図る

求められる資格・バックグラウンドとしては、日商簿記2級・1級公認会計士(CPA)US-CPA税理士などが挙げられます。特にマネージャー以上のポジションでは、これらの資格を持っていることが応募条件になるケースも少なくありません。

また、財務モデリングFP&Aのスキルは、近年特に評価が高まっています。予算策定から業績予測、経営への提言までできる人材は、市場価値が高い傾向にあります。

英語力でグローバル求人を視野に入れる

外資系企業や国際取引のある企業では、英語力が求められます。グローバル企業の財務ポジションは年収水準が高い傾向にあるため、英語力を武器にできる方は選択肢が広がります。ビジネスレベルの英語力があれば、求人の幅は大きく変わるでしょう。

マネジメント経験を積む

財務求人のうち**約12.6%**がマネジメント職を含む求人とされています。マネージャー以上のポジションは求人数が限られる分、競争が激しくなります。現職でマネジメント経験を積んでおくことが、将来的な年収アップの布石になります。

財務求人を効率的に探すための行動ステップ

具体的な転職活動に移る際は、以下のステップを意識してください。

ステップ1:キャリアの棚卸しを行う

まずは、これまでの経験を整理しましょう。担当してきた業務内容、扱ってきた金額規模、使用してきたシステムやツール、資格の有無などを書き出します。財務の中でも資金管理に強いのか、FP&Aに強いのか、自分の強みを明確にしておくことが重要です。

ステップ2:目指すポジションと年収水準を設定する

漠然と求人を探すのではなく、どのレベルのポジションを狙うのかを明確にしましょう。現在の年収から100〜200万円アップを目指すのか、マネージャーポジションを狙うのか。目標を設定することで、応募すべき求人が絞り込めます。

ステップ3:複数のチャネルで情報収集する

財務求人は、公開求人だけでなく非公開求人で動くケースも多いです。転職サイトへの登録に加え、スカウト型サービスや転職エージェントを併用することで、選択肢を広げられます。特にマネージャー以上のポジションは、エグゼクティブサーチ経由での紹介も少なくありません。

ステップ4:志向と選考状況を可視化する

複数の求人に応募する場合、自分の志向や各社の選考状況を整理しておくことが効率的な活動につながります。何を重視して転職するのかを明確にし、それを企業側にも伝えられるようにしておきましょう。

まとめ

財務求人は増加傾向にあり、経験者にとっては良好な市場環境が続いています。ただし、キャリアアップにつながる求人を選ぶためには、自分の強みと目指す方向性を明確にしておくことが不可欠です。

押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • 財務求人の年収レンジは400万円〜1,500万円以上とポジションで大きく異なる
  • FP&Aビジネスパートナリング能力など経営に近いスキルが評価される傾向
  • マネジメント職を含む求人は**約12.6%**と限られるため、経験を積んでおくことが重要
  • 未経験OKの求人は**約10%**と少数、一定の実務経験が優位

財務職としてのキャリアを次のステージに進めるためには、まず自分の市場価値を把握し、目指すポジションを明確にすることから始めてみてください。

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。メルセネール株式会社では事業責任者を務める。

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