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経理求人の探し方 | 市場動向と良い求人の見極め方

経理求人の探し方 | 市場動向と良い求人の見極め方

目次

経理の求人を探していて、「どの求人が良いのか分からない」と感じていませんか。経理職の平均年収は509〜529万円程度とされており、OpenWorkの口コミデータでは592万円という数字もあります。

でも、気になるのは求人倍率ですよね。job tagのハローワーク統計によれば、経理事務の有効求人倍率は0.59倍。これは求人1件に約1.7人が応募する計算で、求職者が多い職種ということです。

一方、MS-Japanの市場レポートでは、経理・財務の求人倍率は2024年も1倍超の「売り手市場」と解説されています。つまり、経験者には門戸が開かれているということです。本記事では、経理求人の市場動向と、良い求人の見極め方について解説します。

経理求人の今 | 市場動向と年収水準

まずは、経理求人市場の「今」を理解しましょう。

経理職の平均年収

経理職の年収は、どのくらいなのでしょうか。

経理職の平均年収データ

  • job tag(厚生労働省): 509.3万円(令和6年)
  • ジャスネットキャリア: 529万円(正社員経理)
  • OpenWork: 592万円(口コミベース、2024年時点)

出典:job tagジャスネットキャリアOpenWork

公的統計ベースでは500〜530万円程度、実際の転職者や口コミベースでは590万円前後という数字が出ています。国税庁の平均給与460万円と比較すると、約69万円高い水準です。

求人倍率は二面性がある

経理求人の市場は、少し複雑な状況にあります。

ハローワーク統計の数字

job tagによれば、経理事務の有効求人倍率は0.59倍(令和5〜6年度)です。また、ミイダスが厚労省データを引用した記事では、会計事務従事者の有効求人倍率は0.68倍(令和6年4月)とされています。

出典:job tagミイダス

これは、求職者の方が多い状態を示しています。

経験者は売り手市場

一方、MS-Japanの2024年市場レポートでは、経理・財務の求人倍率は2021年以降右肩上がりで、2024年も1倍超の「売り手市場」と解説されています。

出典:MS-Japan

この違いは何を意味するのでしょうか。経験者には門戸が開かれている一方、未経験者や経験の浅い人にとっては厳しい市場ということです。

未経験OKは限られている

MS-Japanの「簿記の転職市場レポート2024」によれば、簿記資格が条件の求人のうち、未経験OKは28.3%です。つまり、約7割は経験者募集ということです。

また、Manegyの記事では、MS-Japanの公開求人3,218件中、未経験可は220件(全体の約7%)という例が紹介されています。

出典:MS-JapanManegy

未経験から経理への転職を目指す場合、選択肢がかなり限られることを覚悟する必要があります。

就業者数は約152万人

job tagの国勢調査加工データによれば、会計事務従事者の就業者数は約152万3,600人(全国)です。

出典:job tag

これだけ多くの人が経理・会計系の仕事に就いているということは、競争相手も多いということです。

経理求人で確認すべきポイント | 求人票の見方

経理求人を選ぶ際、求人票のどこに注目すればいいのでしょうか。

必要な経験とスキル

経理求人では、経験年数とスキルが重視されます。

経験年数ごとのスキル目安

clueCFOの解説では、以下が一般的な目安とされています。

  • 0〜3年: 簿記知識、仕訳、学習意欲
  • 3〜5年: 仕訳〜決算業務
  • 5年以上: 決算、マネジメント経験

転職市場では「簿記2級+2〜3年の決算経験」が即戦力の基準とされています。

出典:clueCFO

求人票で「決算経験必須」とあれば、月次決算なのか年次決算なのか、どの程度の規模なのかを確認しましょう。

資格要件を確認する

経理求人では、資格の有無が大きく影響します。

MS-Japanの調査によれば、未経験で企業経理に転職した人の44%が日商簿記2級を保有しています。また、経理経験者の保有資格は、1級9%、2級63%、3級28%で、2級以上が72%です。

出典:PR TIMESMS-Japan

簿記2級は、経理転職の標準的な資格と言えます。

求人票で確認すべき資格要件

  • 必須資格と歓迎資格の区別
  • 簿記の級(2級か1級か)
  • 税理士科目合格の評価
  • 会計ソフトの使用経験

ミイダスの記事でも、採用側が重視する資格として「日商簿記検定」「税理士資格」が挙げられています。

出典:ミイダス

業務範囲を明確にする

「経理」と一言で言っても、業務範囲は企業により大きく異なります。

確認すべき業務範囲

  • 日常業務: 仕訳入力、請求書処理、経費精算
  • 決算業務: 月次決算、四半期決算、年次決算
  • 税務: 法人税申告、消費税申告
  • 管理会計: 予算策定、予実管理、経営分析
  • 監査対応: 会計監査、内部監査

一人経理なのか、チーム体制なのかで、求められるスキルの幅が変わります。

使用する会計ソフトを確認する

経理業務では、会計ソフトの使用経験も評価されます。

主な会計ソフト

  • 中小企業: 弥生会計、freee、マネーフォワード
  • 大企業: SAP、Oracle、勘定奉行

使用経験のあるソフトが求人票に記載されていれば、アピールポイントになります。

年収レンジの妥当性を判断する

前述の通り、経理職の平均年収は500〜590万円程度です。

求人票の提示年収が、この範囲から大きく外れている場合、理由を確認しましょう。極端に低い場合は業務負荷が高い可能性、極端に高い場合は高度なスキルが求められる可能性があります。

企業タイプ別の経理求人の特徴 | どこが自分に合う?

企業のタイプによって、経理の働き方は大きく変わります。

大企業の経理求人

大企業の経理は、分業体制と専門性が特徴です。

特徴

  • 年収水準: 比較的高く、500〜700万円程度
  • 組織: 複数名の経理部員、分業体制
  • 業務: 決算、税務、資金管理など専門分化

向いている人

  • 特定領域で専門性を深めたい
  • 安定した環境で働きたい

注意点

  • 専門分化により、業務が限定される可能性
  • 全体を見る機会が少ない

中小企業の経理求人

中小企業の経理は、幅広い業務経験が特徴です。

特徴

  • 年収水準: 400〜600万円程度
  • 組織: 少人数、または一人経理
  • 業務: 経理全般を幅広く担当

向いている人

  • 経理業務を幅広く経験したい
  • 経営に近い立場で働きたい

注意点

  • 業務範囲が広く、専門性が深まりにくい
  • 一人経理の場合、相談相手がいない

会計事務所・税理士法人の求人

会計事務所は、複数の企業の経理を担当します。

特徴

  • 年収水準: 350〜600万円程度
  • 業務: 複数クライアントの経理・税務
  • スキル: 幅広い業界・規模に対応

向いている人

  • 様々な業界・企業の経理を経験したい
  • 税務の専門性を高めたい

注意点

  • クライアントワークのため、納期プレッシャーが強い
  • 繁忙期の長時間労働

経理求人を効率的に探す方法 | 活用すべきチャネル

経理求人は、どうやって探せばいいのでしょうか。

経理特化型転職サイト・エージェント

経理に特化したサービスは、専門性の高い求人が集まっています。

前述の「経理の転職」記事で解説した通り、転職エージェント利用者の満足度は、管理部門・士業では69.9%と比較的高い水準です。

総合型転職サイトの活用

dodaやリクナビNEXTなどの総合型サイトでも、経理求人を探せます。

スカウト型サービスの活用

前述の「スカウト型求人の仕組みと活用法」で解説した通り、スカウト型サービスも有効な選択肢です。

プロフィールに簿記2級や決算経験を記載することで、企業からのアプローチを受けられます。

複数チャネルの並行活用

経理求人は、未経験OKが7〜28%程度と限られているため、複数のチャネルを並行して活用することが重要です。

ただし、複数の求人を比較検討する中で、以下のような情報が見えにくいことが課題です。

  • 各企業の経理部門の実態や雰囲気
  • 自分のスキルがどの程度評価されるか
  • 企業の経理への投資姿勢や本気度

CuePointでは、あなたの志向に合った企業からのスカウトを受けることができます。転職活動の迷いや選考状況を企業と共有することで、より納得感のあるマッチングを実現できます。経理としてのキャリア志向を可視化し、「自分に本当に合う企業はどこか」を見極めながら、効率的に転職活動を進められるサービスです。

まとめ

経理求人市場は、経験者には追い風が吹いています。

この記事のポイントをまとめます。

  • 平均年収は500〜590万円程度、OpenWorkでは592万円というデータも
  • 求人倍率は0.59〜0.68倍だが、経験者は1倍超の売り手市場
  • 未経験OKは7〜28%程度、約7割は経験者募集
  • 簿記2級保有者が多く、未経験転職者の44%、経験者の72%が2級以上

経理求人を選ぶ際は、必要な経験年数、資格要件、業務範囲、使用する会計ソフトを確認しましょう。企業タイプにより働き方が大きく異なるため、自分の優先事項に合った選択が重要です。

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。メルセネール株式会社では事業責任者を務める。

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