「秘書としてもっと経営に近い仕事がしたい」「今の環境ではキャリアの天井が見えてきた」そんな思いを抱えている方は少なくないのではないでしょうか?
秘書職は専門性が高い一方で、求人が表に出にくく、次のステップをどう探せばいいか悩む方も多い職種です。この記事では、秘書の求人市場の現状から、経験を活かしてキャリアを広げるためのポイントまで整理していきます。
秘書の求人市場|今どんなポジションが求められているのか
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秘書職の求人市場は、一般的な事務職と比べるとややニッチな領域です。派遣市場のデータでは、秘書求人は全体の約2%程度にとどまる一方、「秘書として働きたい」という希望者は約4%と、供給より需要がやや上回る傾向が見られます。
求人の地域分布を見ると、東京23区が約8割と集中しており、首都圏以外では案件が限られるのが実情です。また、求人数には季節性があり、年度切り替えの3月頃にピークを迎える傾向があります。
年収面では、正社員秘書の平均年収は約395万円とされ、一般事務よりやや高い水準です。ただし、これはあくまで全体の平均であり、ポジションや企業タイプによって大きな幅があります。
出典:リクルートスタッフィング「秘書の仕事・求人動向」 出典:ManpowerGroup「秘書の平均年収は?」
秘書職の種類と特徴|役員秘書・グループ秘書・外資系の違い
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秘書職と一口に言っても、ポジションによって業務内容も年収レンジも大きく異なります。自分の志向に合った求人を探すためには、まず種類ごとの特徴を理解しておくことが大切です。
ポジション | 特徴 | 年収レンジの目安 |
一般秘書(日系企業) | 部門長クラスのサポート、複数名の秘書チームで分担することも多い | 350〜400万円程度 |
役員秘書(日系企業) | 経営層に直接つき、スケジュール管理から社内外調整まで幅広く担当 | 400〜500万円程度 |
グループセクレタリー(外資系) | 複数の役員やチームをサポート、英語力が求められることが多い | 500〜800万円程度 |
エグゼクティブセクレタリー(外資系) | 経営トップに直接つく、高い裁量と責任を伴う | 600〜950万円程度 |
外資系企業の秘書は、日系と比較して年収水準が高い傾向にあります。平均年収は600万円前後とされ、役員付けのポジションでは900万円を超えるケースも珍しくありません。
出典:Robert Walters Japan 出典:美職(秘書向けキャリアサイト)
一方で、外資系は成果主義の色合いが強く、組織変更のスピードも速い傾向があります。年収だけでなく、働き方や組織文化との相性も含めて検討することをおすすめします。
秘書経験を活かしてキャリアアップするために意識したいこと
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秘書職のキャリアパスは、大きく分けて2つの方向性があります。
1つ目は、秘書としての専門性を高める道です。一般秘書から役員秘書、さらにエグゼクティブセクレタリーへとステップアップしていくパターンで、経営層との距離が近づくほど年収も上がりやすくなります。
2つ目は、秘書経験を活かして他職種へキャリアチェンジする道です。実際のデータを見ると、秘書からの転職先は再び秘書職が**約29%**で最多ですが、**営業事務(14%)、一般事務(11%)、広報・PR・IR(3%)、総務(3%)**といった管理部門への転職も一定数見られます。
秘書経験で培った調整力、情報管理能力、経営層とのコミュニケーション力は、こうした職種でも高く評価されるスキルです。
キャリアアップを実現するために意識したいポイントは以下の通りです。
- 担当役員の役職・業界を言語化する:どんな規模・業界の経営者をサポートしてきたかは評価ポイントになる
- 英語力を磨く:外資系や日系グローバル企業では、英語力があるだけで選択肢が広がる
- 専門性を掛け合わせる:法務、IR、広報など特定領域の知識を持つと希少価値が高まる
自分に合った秘書求人と出会うための転職活動のコツ
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秘書職の求人には、一般的な転職サイトには掲載されない非公開求人が多いという特徴があります。特に役員秘書やエグゼクティブセクレタリーのポジションは、企業側が水面下で採用を進めるケースが少なくありません。
そのため、秘書職の転職ではスカウト型のサービスを活用することが効果的です。自分から応募するだけでなく、企業側からアプローチを受ける機会を増やすことで、表に出ていない求人と出会える可能性が高まります。
ただし、スカウト型転職には課題もあります。多くのサービスでは、企業側が見ているのは職務経歴が中心です。秘書職の場合、「どんな経営者をサポートしたいか」「どんな組織文化で働きたいか」といった志向性が重要になりますが、これらは経歴書だけでは伝わりにくいのが実情です。
自分に合った求人と出会うために、以下の点を意識してみてください。
- 転職の軸を明確にする:年収、ポジション、企業規模、働き方など優先順位を整理する
- 志向性を言語化する:どんなタイプの経営者・組織をサポートしたいかを具体的に考える
- 複数のチャネルを併用する:転職サイト、エージェント、スカウトサービスを組み合わせる
まとめ
秘書職の求人市場はニッチですが、経験を活かせるポジションは確実に存在します。特に外資系や役員秘書では高い年収水準が期待でき、管理部門へのキャリアチェンジという選択肢も広がっています。
- 秘書求人は全体の約2%とニッチだが、東京を中心に需要は堅調
- ポジションによって年収レンジは大きく異なり、外資系役員秘書では600〜950万円も
- 秘書経験は営業事務、総務、広報など管理部門でも評価されやすい
- 非公開求人が多いため、スカウト型サービスの活用が効果的
転職活動では、職務経歴だけでなく「どんな環境で、どんな経営者をサポートしたいか」という志向性が重要になります。その志向が企業側に伝われば、より納得感のあるマッチングにつながるはずです。
