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ファイナンス経験を活かす転職戦略 | キャリアの選択肢と成功のポイント

ファイナンス経験を活かす転職戦略 | キャリアの選択肢と成功のポイント

目次

「このままここにいて、自分のキャリアは広がるのだろうか」

ファイナンス領域で経験を積んできた方の中には、ふとそんな思いがよぎることがあるかもしれません。日々の業務には慣れている。成果も出している。でも、次のステップが見えにくい。そんなモヤモヤを抱えている方は、決して少なくないのではないでしょうか。

ファイナンス人材への需要は高まっており、金融業界の経営企画・営業・企画職の求人は前年比で約300%増という伸びを見せています。市場が求めているからこそ、今のタイミングでキャリアを見つめ直す価値は十分にあります。

出典:JAC Recruitment

本記事では、ファイナンス経験を持つ方が転職を考える際の悩みに寄り添いながら、選択肢と判断のポイントをお伝えします。

ファイナンス人材が転職を考えるとき、何に悩むのか

ファイナンス職として働いてきた方が転職を意識するとき、共通して浮かぶ悩みがあります。

まず多いのが「自分のスキルは他社でも通用するのか」という不安です。社内では評価されていても、その経験が外の市場でどう見られるのかは、なかなか実感しにくいものです。特に長く同じ会社にいると、自分の市場価値を客観視する機会が少なくなりがちです。

次に「年収を維持できるのか」という懸念もあるでしょう。ファイナンス担当の平均年収は約758万円と、比較的高い水準にあります。この水準を保てるのか、あるいは上げられるのかは、転職を決断するうえで大きな判断材料になります。

出典:Indeed

そして「どんな選択肢があるのか、そもそも分からない」という声も耳にします。金融機関の中でキャリアを続けるのか、事業会社に移るのか、あるいはまったく違う業界に挑戦するのか。情報が多いようで、自分に合った選択肢を見つけるのは意外と難しいものです。

ファイナンス経験が評価される転職先とは

ファイナンスのバックグラウンドを持つ方には、実は多様なキャリアパスが開かれています。ご自身の志向や強みによって、どの方向が合うかを考えてみてください。

事業会社の経営企画・FP&A

事業会社では、財務分析や予算管理の経験を持つ人材へのニーズが高まっています。経営企画やFP&Aのポジションでは、年収800万〜1,400万円の求人も見られます。数字を読み解く力に加え、経営層への提言や事業部門との連携が求められるため、より経営に近い立場で働きたい方には魅力的な選択肢です。

出典:BizReach

金融機関内でのキャリアチェンジ

同じ金融業界でも、リスク管理や内部統制といった領域の求人は200〜300%増の伸びを見せています。これまでの業界知識を活かしながら、専門性を広げたい方には検討の余地があります。

スタートアップ・成長企業のCFO候補

IPOを目指す企業やスタートアップでは、資金調達や財務戦略を担えるファイナンス人材を求めています。経営に直接関わりたい、裁量を持って働きたいという志向がある方にはフィットしやすい環境です。ただし、組織体制が整っていない中での業務になるため、自ら仕組みを作っていく姿勢が求められます。

PEファンド・投資会社

投資判断やデューデリジェンスの経験を積みたい方には、ファンドへの転職という道もあります。高い専門性と成果へのコミットメントが求められる分、報酬水準も高い傾向にあります。

転職市場でファイナンス人材に求められるスキル

では、転職市場でファイナンス人材はどのような点を評価されるのでしょうか。

財務分析・モデリングの実務経験

PL・BS・CFの理解はもちろん、事業計画の策定や投資判断に関わった経験は高く評価されます。Excelでの財務モデル構築や、経営指標の分析経験があれば、具体的なアピール材料になります。

経営視点でのコミュニケーション力

数字を扱うだけでなく、それを経営層や他部門に分かりやすく伝える力が重視されています。「分析して終わり」ではなく、意思決定に貢献してきた経験があると、評価につながりやすいでしょう。

変化への適応力

特に事業会社やスタートアップへの転職では、環境の変化に柔軟に対応できるかどうかも見られています。金融機関とは異なるスピード感や文化に馴染めるかは、面接でも確認されるポイントです。

これらのスキルは、必ずしもすべてを満たしている必要はありません。ご自身の強みがどこにあるかを整理し、それが活きる環境を選ぶことが大切です。

ファイナンス転職で後悔しないための判断軸

転職先の選択肢が見えてきたら、次は「どう選ぶか」です。後悔しない転職のために、いくつかの判断軸を持っておくことをお勧めします。

「何を実現したいか」を明確にする

年収アップなのか、経営に近づきたいのか、専門性を深めたいのか。転職で得たいものは人によって異なります。優先順位を整理しておくと、複数の選択肢で迷ったときの判断基準になります。

短期と長期の両方で考える

目の前の条件だけでなく、3〜5年後にどんなキャリアを歩んでいたいかも考えてみてください。今回の転職がその先につながるものかどうかは、重要な視点です。

情報の非対称性を意識する

求人票だけでは分からない情報は多くあります。実際の業務内容、チームの雰囲気、期待される役割など、入社後のギャップを減らすためには、面談や選考過程で積極的に確認することが大切です。

経営企画の求人では年収600万〜1,500万円以上と幅が広く、同じ職種名でも企業によって求められる役割は異なります。条件面だけでなく、具体的な業務内容まで確認するようにしましょう。

出典:doda

まとめ

ファイナンス経験を持つ方の転職について、ポイントを整理します。

  • 市場ではファイナンス人材への需要が高まっており、選択肢は想像以上に広がっている
  • 事業会社、金融機関、スタートアップなど、志向によって最適な転職先は異なる
  • スキルの棚卸しと、転職で実現したいことの明確化が判断の軸になる
  • 求人情報だけでは見えない部分を、選考過程で確認する姿勢が後悔を防ぐ

キャリアの選択肢が多いからこそ、迷うこともあるでしょう。しかし、その迷いと向き合う時間は、決して無駄にはなりません。

記事監修者:渡辺 貴明

メルセネール株式会社取締役。東京工業大学工学部卒業。大学卒業後、独立系コンサルティングファームにて製造業のクライアントを中心に業務改革支援に従事。その後、アビームコンサルティング株式会社の戦略部門に転じ、経営戦略・事業戦略策定やM&A、新規事業開発、組織/人材開発に従事。メルセネール株式会社では事業責任者を務める。

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